空飛ぶ新玉ネギ
土壌の保水力と物理性

 土壌は、固体と液体と空気からできており、それぞれ固相、液相、気相とよぶ。この3相の割合は土によってさまざまである。

砂土と黒ぼくの乾いた状態と水を加えた状態 
砂土と黒ぼくの乾いた状態と水を加えた状態

 畑作物では気相が25パーセント程度は必要なので、望ましい固相-液相-気相の割合は、火山灰土壌ではそれぞれ25-50-25-パーセント、火山灰でない土壌では、50-25-25パーセントである。
 気相が少ないと湿害にかかり、気相が多いと干ばつになる。

1) 土壌中の水分
   土壌中の水分状態を表すのに、土壌水分パーセントつまり土壌100g中の水分の重量や、土壌100立法センチあたりの水分の容積をパーセントで表すのがふつうであるが、土壌の種類により同じ容量の水分でも土壌中の水分状態が違う。
 そこで、土壌が水をひきつけて保持しておく力の強弱を表すのにpF(ピーエフ)という単位を用いる。

土壌水分と孔げき (三好)
土壌水分と孔げき

 作物の生育は、水分消費の最も大きい層が乾燥状態になると阻害される。
この層は地表面から深さ10cmまでの表層とみてよい。灌水開始時期は通常pF2.7〜3.0の直前であり、効率的に灌水するには、乾燥した土壌をpF1.8〜2.0の水分状態にもどすようにする。

2) 土壌のかたさと根ばり
   作物の根のはりぐあいは土壌のかたさと関係がある。土壌調査のときは山中式硬度計を用いてかたさを測定する。

土のかたさと根ののび
山中式硬度計 根のはりと乾湿 親指による判定
10mm以下 干ばつが心配 親指が自由に入る。
10〜15 ちょうどよい 親指に力を加えればもとまで入る。
15〜70 ややかたいが根はのびる 親指に力を強く加えると半分くらい入る。
22〜24 根は少し入るが、伸びがわるい 力をいれても親指が入らない。
24mm以上 根が入らない
湿害が心配
 
 
戻る