空飛ぶ新玉ネギ
輪作による土壌管理

 露地野菜栽培では、同一種または、近縁種を連作すると、土壌はこれらの作物に対する適合性を失い減収する。このような現象を連作障害あるいはいや地現象とよんでいる。水田では、連作障害がないが、畑作では大なり小なり連作障害が問題になる。連作障害のでやすい作物としては、ダイズ、インゲンマメ、ナガイモ、ゴボウ、トマト、エンドウ、ナス、スイカ、トウガラシなどがある。
連作障害の原因としては、
(1) 土壌養分の欠乏、不均衡
(2) 土壌反応、物理性の悪化
(3) 毒素の集積
(4) 土壌微生物の関与
などが考えられる。

1) 輪作式作付け体系による地力維持
   昭和40年代ころから野菜の産地化が進み、各産地は連作障害に悩まされ収穫を維持するために土壌消毒や多肥栽培、抵抗性品種の導入等により産地を維持してきた。土壌の悪化をこのような方法で解決しようとするのは、本来の姿ではない。おおいに輪作体系を組んで地力の維持を図るべきである。

 輪作に土壌の変化として以下のことが考えられる。
1) 土壌物理性の変化
   トウモロコシなどの一年生で中耕作業を行う作物は、土壌団粒の形成が明確ではない。一方、マメ化牧草は根量が多く細根が多いため土壌の団粒化が促進されるため、これらの作物との輪作が望ましい。
2) 化学的性質の変化
   作物は種類によって吸収する養分量に違いがあり、養分吸収力の強い作物の跡地は養分が消耗してくる。たとえば、ムギ類トウモロコシなどは地力略奪作物として知られており、マメ科作物は、残存物が有機物の供給源となり、また、根粒菌による空中窒素の固定により後作に窒素を供給する機能がある。
3) 生物的性質の変化
   炭素率の低い作物の後地ほど微生物の活動は増大する。これらの微生物の増殖や生存が土壌中の有機物の形態や量をたえず変化させ、団粒構造の形成、崩壊に関係している。
 また、作物から分泌される物質も土壌の生物性に影響を及ぼす。たとえば、マリーゴールドは根から毒性物質を分泌してミナミネグサレセンチュウの密度を低下させる働きをもち、インゲンマメはダイズシストセンチュウを誘引する物質を根から分泌する。
 
戻る